「東芝は労働委員会命令を履行し、差別争議を解決せよ!」… 第2次全国行動は、全労連、多くの地域労連、民主団体のご支援を得て、北海道から九州まで、東芝の37事業所と、25の自治体に対して行なわれました。
工場門前での宣伝・ビラ配布では、激励や相談が寄せられる
全国の工場門前や駅頭での宣伝行動では、ビラの受け取りもよく、「雇用延長前にリストラで退職に追い込まれた人が多い」、「派遣や請負の労働条件が約束と違う」、「警察官が会社に入っているなんてひどいね」、「毎月きてくだい」、「がんばってください」、「ご苦労様」
の激励とともに、派遣労働についての労働相談も寄せられました。
また、1万5,000枚を超えるビラが受け取られ、さらにホームページへのアクセスは、全国行動中に一日のアクセス数としては過去最高を記録しました。
自治体への要請では、「これはCSR以前の問題ですね」 と 親身に聞いてくれました
各地の自治体では、東芝の下水道談合、成田空港談合、原発設備の検査データ改ざん事件などが広く知られていました。
東芝の職場を明るくする会のホームページからプリントした資料を手に、親身にそして熱心に要請を受け止めてくれ、「元警察官を使って差別するなんて、CSR以前の問題ですね」、「担当部門には周知します」、「何がやれるか検討します」
などの温かい言葉をいただきました。
支社・支店への要請では、社会的常識とかけ離れた東芝(会社)の対応!
東芝本社は、各事業所に “面会や要請書の受け取り拒否” を指示したようです。
支社や支店では、“居留守”、“臨時休業” のほかに、関西支社では出入り口の扉に紙を貼って目隠しをし、電話機やインターフォンまで外しました。
栃木支店は、事前のアポイントメントで 「要請を受ける」 という回答であったのに、当日伺うと転居(?!) して “もぬけの殻”。 電話で転居先の住所を聞いても教えないという、ひどい対応でした。
九州支社では、社員の判断でいったん受領した要請書を、後でわざわざ外に出てきて雨に濡れた路上に投げ捨てるという、いずれも常識では考えられないような対応でした。
要請行動に参加した各地域の労組や民主団体の人達は、「ここまでして社員の目から何を隠したいのか、要請行動に参加した私たちに何を見せたくなかったのか? こんな失礼な会社は今までみたことがない」、「現職の公安(秘密)警察官に要請行動を監視させるとともに、過去に雇い入れた元警察官に要請を対応させるなんて、サザエさんなどのCMで宣伝する顔と異なる、横暴な東芝の体質がわかった」
と話していました。
工場要請では、総務部は 「誰もいません」 と言って、警備員を整列させ面会拒否
東芝本社が指示したのであろう、各工場の警備員は、社内規則に反して名札を外して整列していました。
「総務部は、誰もいない」、「要請は受けないし、面会もしない」、「理由は言う必要がない」 と判で押したような対応でした。
地元の地域労連の役員や市会議員など、地域を代表する人達に対しても、要請を聞く耳をもたない東芝の態度は、“法令遵守や社会的責任を尊重する” というのがたて前だけなのでしょうか!?
三重工場、青梅工場、府中工場などでは、要請に行った人達を、あたかも犯罪者でもあるかのように、ビデオカメラで隠し撮りするなど、いまだに 「秘密警察的」
な労務管理の体質が根強いことを示しました。
全国の労働組合、民主団体、争議団から暖かい支援を受ける!
今回も昨年に引き続き、全国各地のローカルセンターならびに地域労連の方々、各地域の民主団体の方々、各地でたたかっている争議団の方々、また同じ電機の仲間で全国にいる電機労働者懇談会の方々等、多くの人達の温かい支援を受けることができました。
ご支援をいただいた全国のみなさんに、あらためてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
以下、その一部を写真でレポートします。
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