[職場だより] 2015年07月15日 粉飾決算2
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株主中心の経営の見直しを!
2000年代に入って東芝は、「株主に利益を還元する
企業に」という経営方針を強く打ち出し、利益を上げ
るためにリストラ、労働条件の切り下げを、どんどん
行う会社になってしまいました。
目先の利益を上げる事業ばかりに目が向き、儲から
ない事業の切り捨て、工場閉鎖、人減らし解雇を激しく
進めてきました。
結果は、株主への配当金も、役員の報酬も大きく増え
ました。それと比べて労働者の賃金は変わりませんでした。
「株主に利益を還元する企業に」をスローガンにかかげた
最初の7年間のデータ(2001年度→2007年度比較)
●配当金 3.35倍
●役員給与 1.32倍
●人件費 0.94倍
リストラは、会社の管理職不足や技術力低下などの
問題を起こしてしまいました。
中堅技術者は次のように言っています。「いま
世の中では各社が競って電池の開発を進めてい
る。東芝にも以前“東芝電池”というグループ会
社があって、電池に関するノウハウを持っていた。
リストラでつぶしてしまい、電池技術が必要な時
に、何も残っていない。」
いま東芝は粉飾決算でゆれています。利益を上げ
ることばかりが要求された結果、歪んだ経営におち
いってしまったのです。
元経営幹部は「将来必要になる技術を育てようと
思っても、それらの投資人件費は削られて何もでき
ない。」、「人件費が削られるので、派遣社員を
雇って使ったが、その仕事が終われば派遣社員は
いなくなる。会社に技術やノウハウが残らない。」
と言っていました。
東芝の職場を明るくする会
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