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実態は派遣なのに請負契約を装って働かせる違法な 「偽装請負」 を、労働者のたたかいによって是正させる動きがひろがっています。 大手電機メーカーの東芝では、労働者が日本共産党と連携して労働局に告発し、偽装請負を是正させる取り組みを続けています。
偽装請負を告発したのは、「東芝の職場を明るくする会」 の労働者たち。 東芝の職場から差別をなくし、労働者の要求を実現しようと活動を続けてきました。 同会事務局長で、京浜事業所で働いている須佐明さん(54) は 「京浜事業所には東芝アイテックをはじめ業務請負の構内業者が多数入っている。 昨年夏ごろ、松下プラズマの偽装請負が社会問題になっていて、東芝アイテックも同じことをやっていることがわかった。 再雇用で給与を3割もカットした上、偽装請負で働かせるなんて許せないと思った」 と話します。 現職の課長を 「嘱託」 として東芝アイテックに出向させてグループ長にし、指揮命令を東芝アイテック社員がしているかのように装っていました。 しかも、実際の作業指示はこの課長ではなく、東芝社員がおこなっていました。 東芝アイテック以外の構内業者に関しても、いわゆる一人親方の形で溶接工や機械工として多数の人がいくつかの請負会社を経由して働いており、その多くが偽装請負と変わらない実態にあることもわかりました。 同会は昨年8月と9月に労働局に告発。 同11月には日本共産党南関東ブロック事務所の大森猛所長(元衆院議員)、はたの君枝参院神奈川選挙区候補(前参院議員) とともに、実態調査と改善の指導を求めました。 【注:既報 →こちら】 東芝が現職の課長を東芝アイテックに出向させていたことについて、「『偽装請負』 隠しではないか」 という指摘にたいし、労働局は 「子会社も含め、調査・指導をおこなっていきたい」 と回答していました。 東芝は偽装請負を改めて派遣契約に切り替えているものの、直接雇用をするに至っていません。 「東芝の雇用延長制度は偽装請負を前提に成り立っていました。 派遣契約に切り替えただけでは3年後に再び直接雇用義務が生じることになり、問題は解決しない。 直接雇用に切り替えるなど、労働者の願いにこたえるべきです」 と須佐さんは話しています。 |
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出典: 日本共産党発行の 「しんぶん赤旗」 2007年3月8日付、 同等のホームページ トップページへ トピックスの目次の頁へ この頁のトップへ |