「組合の輪を広げ、みんなの思いを集めてたたかいま
しょう」 と開かれた新春集会=1月5日、広島県福山市 |
視野が広がった
望月さんが語ります。
「派遣会社は、新しい派遣先を探すどころか、たった一日で解雇を決めた。 ひどすぎます。 シャープだって必要があって私たちを集めておいて、いらなくなったら一方的に契約を破棄する。
どっちも本当にモノ扱いです」
組合についても、「集団になって初めて視野が広がりました。 私たちが一方的に解雇され、大企業だけが利益を得るなんて許せない」。
組合員のなかには、派遣会社を渡り歩いてきた人も少なくありません。 妻子を抱える滝田芳雄さん(38) もその1人。
最初は正社員でした。 靴のディスカウントストアで働いていました。02年に無理な転勤を迫られて退職。 派遣会社5社を渡り歩き、07年7月にキャリアシップに入社してシャープ福山工場へ。
家族は妻と2人の子どもの4人です。
「派遣を転々とする間、仕事のない時期を何度も繰り返し、半年間、無収入のときもありました。 小学生の子どもにクリスマスプレゼントも渡せませんでした」
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