麻生首相も 「内部留保の扱いについては (雇用に活用するよう) 重ねて言わないといけない」 と述べ、企業側に要請する考えを表明するに至りました。
財界首脳に記者が質問
財界3団体首脳が1月6日、東京都内のホテルで開いた共同記者会見でも、内部留保の雇用への活用について、記者団とやりとりがありました。
記者から、「年末年始にかけて日比谷公園で繰り広げられた (年越し派遣村の) 光景をどのようにごらんになったか。 経営者としての責任はお感じになっているか。
河村官房長官が内部留保を吐き出して雇用対策にあたれと受け取れるような発言をしたが」 との質問が出ました。
これに、日本経団連の御手洗冨士夫会長 (キヤノン会長) は 「急激な減産に追い込まれた企業が雇用を持ちきれずに調整に入った。 その結果、ああいうこと (=派遣村) が社会現象として起こっていることは、非常に遺憾なこと」 と企業の責任を認めつつ、「私も個人として心から同情している」 とまるで人ごと。
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大企業は社会的責任を果たせと、経団連に抗議する人たち
=08年12月16日、東京・大手町 |