トピックス     2008.12

   大分キヤノン解雇された請負労働者労組結成
   
            派遣元謝罪越年資金支給勝ち取る!

     非正規切り許すな… 労組が共同アピール発表! ジャンプ
 東芝・北九州工場門前派遣切り抗議宣伝!! ジャンプ
 住友電工派遣社員10人労組加入契約解除撤回要求!ジャンプ
  トップページへ       <トピックスの目次の頁へ>


      日研総業… 謝罪し、越年資金支給
             大分地域労組キヤノン分会が 初団交で勝ち取る!


 大分キヤノン (大分県国東市) の大分工場 (大分市) を解雇された請負労働者6人が結成した、「大分地域労組 大分キヤノン・日研総業分会」 は12月24日、請負元・日研総業との初めての団体交渉を行い、「雇用に直接責任を負う日研総業として、おわびしたい」 との回答を引き出しました。 団交には全労連、県労連の役員らが同席しました。

 組合側によると、会社は組合員に対して 「1人5万円の 『越年資金』 を支給する」 とし、「来月15日支給予定の給与も29日に前倒しして振り込む」 と確約しました。

 寮については、解雇日以後は退寮の期限を定めずに 「無料」 とし、会社として県の家賃助成制度を154人分申請するとしました。

 また、「労働契約法17条など法律については順守する」 と表明しました。 契約満了までの補償については、「今後検討する」 と答えるにとどまりました。

団体交渉後、記者会見する全労連、県労連、
大分地域労組の役員ら
=12月24日、大分市

 次の団体交渉は 「年明け早々」 に行われる予定です。

 県労連の児玉圭史事務局長は確認事項について、「当面の生活の場と手持ち資金を(会社から)示されたことはよかった」 と評価しました。

 団交後の記者会見で、分会長の平野孝治さん(47) は キヤノンが解雇後も正社員募集をかけていることを批判。 「解雇された人たちは技術を持っているのに、新しく人を入れることは間違っている」 とのべました。


 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月25日付、   同党のホームページ


         大分キヤノン 非正規切ったのに… 正社員の募集広告!?


 非正規労働者を1,100人規模で切り捨てた大分キヤノン(大分県国東市) が、大分県内の求人情報誌に 「正社員募集」 広告を大々的に出しています。 解雇された労働者から 「常識的に間違っている」 いと、厳しい批判の声が上がっています。

 広告は、週刊求人誌 「あつまるくんの大分求人案内09新春特大号3週間合併号」 (12月26日、来年1月2,9日号) に掲載。 1ページ丸ごと費やしています。

 「半導体工場正社員募集!」 などと大見出しを掲げ、来月17、30日に大分県、熊本県で選考会を行うとしています。 仕事は半導体製造における組み立てや装置のメンテナンスなどです。

 全労連の寺間誠治常任幹事は、「スキルもある労働者が一方的に解雇され、かたや就職情報誌で社員募集するようなことは、あってはならない。 キヤノンの社会的責任を追及したい」 と話しています。


1ページを費やし、「正社員募集!」 などと
大見出しを掲げる大分キヤノンの求人広告
 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月26日付

  トップページへ           <トピックスの目次の頁へ>                              この頁のトップへ

 
  非正規切り許すな… 労組が共同アピール発表!

 いすゞ自動車や日産ディーゼル、三菱ふそう、日野自動車、大分キヤノンなど大企業の非正規切りとたたかう労働者が12月24日、厚生労働省内で記者会見し、派遣切り撤回と労働者派遣法の抜本改正を求める共同アピールを発表しました。

 「キミたち、経営者失格」 と書いた紙を掲げるなか、JMIU(全日本金属情報機器労組) いすゞ自動車支部の松本浩利委員長(46) は、「立ち上がらないと一生、後悔する。 決断するしかない」 とのべ、勇気を出して立ち上がろうと呼びかけました。

 労働者らは、寒空の下で仕事と同時に住まいも失う実態を訴え、解雇撤回と住まいの確保を求めました。

越年の共同アピールを発表する、たた
かう労働組合の人たち
 =12月24日、
東京・厚生労働省記者クラブ

 日野自動車から1月5日での退寮を迫られている男性は、「(寮を) 出る気はない。 たたかう気持ちを見せたい」 と強調。 派遣会社に雇い止めを撤回させた日産ディーゼルの派遣労働者は、「あきらめずにやってみることが大事だ」 と語りました。


 
      東芝・北九州工場 門前
            派遣切り
抗議宣伝!!
  −共産党−

 景気悪化を口実に約200人いた派遣社員の契約解除といわれている東芝に抗議しようと、日本共産党福岡県委員会・同門司小倉地区委員会が12月24日、同社北九州工場の門前で宣伝を行いました。

 夜勤の生産を終えて退社する人や出社する人らに 「労働者の使い捨てをやめさせよう」 とビラを配布しました。

 「(派遣労働者は) 雇い止めすればこの寒空に放り出されホームレスにならざるを得ない」。 宣伝では大石正信北九州市議をはじめ、八記博春氏、しのだ清氏らが相次いでマイクを握りました。

 グループ全体の内部留保金が1兆円を超えている東芝に社会的責任をとり、非正規労働者切りをやめるよう訴え、ビラを配布しました。

 「(派遣社員は) もうおらんのよ」。 ビラを受け取った生産ラインで働く夜勤明けの男性正社員は吐き捨てるように語りました。 ジーパンにニットキャップ姿の違う男性正社員は 「住むところがなくなるのは大変だと思う」 と一言。 足早に工場を後にしました。

 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月25日付

  トップページへ           <トピックスの目次の頁へ>                              この頁のトップへ

 
    住友電工の派遣社員10人
         … 労組加入し契約解除撤回を要求!!


 自動車部品などを製造する岡山県高梁市の住友電工焼結合金で働いていた派遣労働者が契約を途中解除されるなどして、大量に雇い止めされている問題で、同社に働く派遣社員10人が、岡山地域労働組合(伊原潔委員長) に加入し、雇用の継続を求めて、立ちあがっています。


住友電工に、契約の途中解除撤回を申し入
れる組合員たち
=12月24日、岡山県高梁市
 組合に加入したうちの9人は11月末、雇用契約を解除する通知を受けました。

 契約期間満了前の途中解除です。

 高知県出身の前田博さん(50) ら組合員の代表4人は24日、契約の途中解除撤回を、同住友電工に申し入れました。

 岡山県労働組合会議の妹尾幸敏議長や日本共産党の難波英夫市議、高梁市職員労働組合の組合員らが同行しました。

 同社は工場長や総務部長ら4人が応対し、25日に、文書で回答することを約束しました。 同社は、契約の途中解除はしていないとしていますが、組合員の9人はいずれも派遣元の会社と、来年3月か、または4月まで、同社で働く契約を結んでいました。

 前田さんは 「大学生の息子に月々15万円の仕送りをしている。 仕事が無いから大学をやめろとはいえない」 と話しています。 同じ高知県出身の小八木登志雄さん(50) は 「来年の4月までの契約だったのに、住友と、派遣会社が一緒になって、ひどい仕打ち。 仕事もなく、何の保証もない。 人間あつかいじゃない、ものですよ。 派遣法そのものがおかしい」 と語りました。


 出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年12月25日付

  トップページへ           <トピックスの目次の頁へ>                              この頁のトップへ