トピックス 2008.11
「期間工切り」の トヨタ …
株主配当のたった3円分(90億円)で
3,000人の雇用守れる!
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雇用を維持する体力は十分あるのに、大量の 「派遣切り」 「期間工(期間従業員) 切り」 なんて―― 大手自動車メーカーの人減らし計画に怒りが広がっています。
例えば、3,000人の 「期間工切り」 を計画しているトヨタ自動車は、配当のわずか3円分、創業者の豊田家の2人への配当4年分だけで3,000人の期間工の雇用は維持できます。
大手自動車メーカー7社の公表分だけでも、10月以降の 「非正規労働者切り」 計画は、9,000人を超します。
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各社は、「減益」 などを口実にしていますが、2008年度の営業利益は、7社合計で1兆7200億円を見込んでいます。 雇用を守る体力は十分にあります。
自動車産業全体でみると大企業 (資本金10億円以上) の内部留保は、1987年度の約7.5兆円から08年9月末の約22兆円に3倍化。 労働者の賃金は抑え込む一方、株主への配当は、20年で6倍に急増させました。
08年度も高い水準のまま、推移することが予想されています。
トヨタ自動車の場合、期間工の日給は約1万円。 2交代制の手当を含め年収約300万円 (残業代を含めない) です。 年間90億円あれば3,000人の雇用を守ることができます。 90億円は株主への08年度の中間配当総額2,037億円の5%分にもなりません。
トヨタの発行株式数は30億株超です。 1株当たり1円の配当で約30億円。 たった配当3円分を雇用に回せば、期間工3,000人を減らす必要はありません。
また、豊田章一郎名誉会長と豊田章男副社長だけで1,600万株近く保有しています。 トヨタの年間配当が1株当たり140円だった2007年度に、2人だけで22億円を超す配当を手にしたことになります。
その4年分程度があれば、3,000人の雇用は守れます。
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トヨタでは、8年間で配当を5倍化。 株式保有者の8割がトヨタのグループ企業や信託銀行、生命保険会社など機関投資家です。 もうけを労働者に還元し、雇用を守ることこそ優先すべきです。
配当
株主に対する利益の分配のこと。
一般に現金で支払われる現金配当のことを指します。 保有する株数に応じて分配されます。 企業の利益の変動や経営判断によって金額は変わります。 配当を年2回に分けて行う場合は、半年の段階で支払われる配当のことを中間配当と言います。
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出典: 日本共産党発行の 「しんぶん 赤旗」 2008年11月30日付、 同党のホームページ
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