報道 2008.4.26
2008.4.26付 「しんぶん赤旗」 1面の 「潮流」
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いまの日本で、会社の仕事はもうけの追求にあると決まっています。 ところが、あえて営利に反する行いに熱中する大企業も少なくありません ▼鈴木登美夫さんの仕事は、製品検査です。
「職場は鈴木らでもっている」 といわれるほど。 部長や課長が取引先からの質問に答えられないとよびだされ、代わりに説明します。 上司に仕事を教え、講師もつとめました
▼しかし会社は、能力がないからと管理職にしません。 羽田和人さんも昇進を阻まれました。 羽田さんは、ワープロの大ヒット商品 「RUPO (ルポ)」
設計者の一人。 会社が表彰したとき、羽田さんだけ授賞式からはずされました ▼2人とも、電機大手の東芝の社員です。 「仕事ができる」 人の力を生かさないだけではありません。
会社は、鈴木さんや羽田さんを尾行したり職場のつきあいから排除するため秘密組織をつくり、警察出身者を多く雇い入れました。 経歴が分かっている神奈川県警の元警察官だけでも8人
▼リストラに走る会社が、わざわざ警察の天下り先のような組織をつくり、余計に人件費をつぎこんだのです。 鈴木さんや羽田さんは、まともな賃上げ、過労死や事故のない安全な職場づくりを求めてきました。
それを会社は、「問題者」 とよんで差別しました。 会社の利益を見失って▼共産党員や労働者への差別をやめるよう求めていた96人が、会社と和解を結びました。
公正な処遇や再発の防止をうたう協定。 40年ごしの差別とのたたかいが、いま実りました。
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出典: 日本共産党発行の 「しんぶん赤旗」 2008年4月26日付
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