[職場だより]  2014年11月10日   コーポレート・ガバナンス
子会社の違法な首切りを是正させる

  東芝もきちんとしたコーポレート・ガバナンス [企業統治(きぎょうとうち)]方針を持って活動 しています。
 そのなかで子会社の管理については、次のように 述べています。

(6)株式会社並びにその親会社及び子会社から成る 企業集団における業務の適正を確保するための体制
  1. 当社は、子会社に対し、「東芝グループ行動基準」 を採択、実施するよう要請する。

  2. 当社は、子会社に対し、その事業運営に関して重要 事項が生じた場合は、「業務連絡要綱」に基づき当社 に通知するよう要請する。

  3. 当社は、内部統制項目につき、子会社を含めた適切 な施策を立案し、これを各子会社の実情に応じて推進 するよう要請する。

  4. 当社は、子会社に対し、「東芝グループ監査役監査 方針」に基づいた監査体制を構築するよう要請する。

  5. 当社は、必要に応じ子会社の経営監査を実施する。


■子会社へコーポレート・ガバナンスを発揮した事例 を紹介します。

 東芝は2010年10月1日付けで携帯電話事業を富士通に 譲渡し、携帯電話事業から撤退しました。
 その結果、東芝日野工場で携帯電話を製造していた 東芝グループ会社の東芝モバイルコミュニケーション プロダクツ(略称:TMCP)で、従業員のリストラが 行われました。
 会社は労働者を一人一人呼び出し、面接で執拗に退職 を迫りました。
泣く泣く会社を去っていった労働者数は、
・2011年度…約80人
・2012年度…約20人
にもなりました。

 5人の労働者が「会社に残って働きたい」といって、交渉 をしていました。5人の労働者から、明るい会にも支援の 要請がありました。

 そこで明るい会は、2012年6月22日(金)に両国国技館で 開かれた(株)東芝173期株主総会で、TMCPに勤務する 従業員の再配置の考え方について質問しました。
 室町副社長から「雇用の場を確保すべく東芝グループ内で の再配置を提示するとともに、再就職支援等を進めています。」 との回答がありました。

 ところがTMCPは、2012年8月2日突然5人の労働者に、郵便 で「解雇通知書」を送りつけてきたのです。違法で一方的な暴挙 でした。

 明るい会は、TMCPがコーポレート・ガバナンスに違反 していると判断しました。そこで東芝本社と直接話し合いを して、問題を解決することにしました。明るい会と東芝本社 (勤労部門)の間で、数回にわたり話し合いが行われました。

 東芝本社はコーポレート・ガバナンスを発揮して、TMCP を指導しました。その結果、5人の労働者は職場復帰ができて、 現在は「東芝情報機器株式会社」で元気に働いています。

                  東芝の職場を明るくする会
東芝の職場を明るくする会
連絡先  メール akaruku-tsb@kki.ne.jp