[職場だより]  2013年10月01日   リストラレポート4
設計から現場へ Aさんの場合

 Aさんはコンピュータのプログラム(ソフトウェア)の 設計者として30数年働いてきました。
 プログラムの設計は、区切りのない仕事なので、朝から 深夜まで続きます。終電を区切りに一日の仕事を終えます。 集中力と体力がいる仕事です。職制にもなり、仕事に誇り を持って働いてきました。

 プログラムの設計も、いまは台湾や中国のメーカに外注 するので、東芝社内での設計は減りました。

 今回のリストラで、プログラムの設計の仕事がなくなり ました。会社が提示した配転先にも、プログラムの設計に 関わる職場はありませんでした。Aさんは引き続きプロ グラムの設計に関わる仕事をして行きたいという希望を 持っていましたが、熟慮して東芝の他工場の製造現場に 移りました。

 仕事の内容は、製造ラインに部品を供給する作業員です。 これまでの仕事で身につけた技術やノウハウは必要ありま せん。

 Aさんは、明るく元気に働いていました。「どんな仕事 もだいじ、ひとりでも欠けたら製品は作れない」と言って いました。

(携帯電話、ハードディスク、パソコン、テレビ事業のリストラ取材から)
東芝の職場を明るくする会 2013年
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