トピックス           2008.6

 東芝3次下請け…
  
18歳未満が原発作業!
    
管理区域で6人!!
 トップページへ               トピックスの目次の頁へ

                     【続報】 東芝… 「まことに遺憾」


 東芝が東京電力と東北電力から請け負った原子力発電所3カ所の定期検査で、3次下請け会社の18歳未満の作業員6人が年齢を偽って放射線管理手帳を取得し、労働基準法に違反して放射線管理区域内で作業していたことが6月4日、分かりました。 東芝はこの事実を既に労働基準監督署と電力会社に報告。 関係機関の調査には全面的に協力するとしています。

 放射線管理区域内で作業をするには、放射線管理手帳の取得が必要。 また、労基法によって18歳未満の就労が禁じられています。

 東芝によると、下請け会社が作業員を雇用する際にかかわった第三者が偽の住民票を提出するなどし、不正に管理手帳を取得したとみられるといいます。 6人は昨年10月以降に実施された東電福島第一原発と東北電の女川、東通両原発の定期検査で、材料運搬などの補助業務に従事しました。


  知らないではすまない問題

           原発の安全性を求める福島県連絡会の早川篤雄代表の話

 未成年者を放射線管理区域内の作業に従事させたことは論外であり、東京電力の責任が問われる。 知らなかったではすまない問題だ。

 福島原発で2002年にデータ改ざんや事故隠しが発覚して以降、東電が複数回にわたり打ち出してきた再発防止策には 「下請け企業との連携」 も盛り込まれている。 今回の件で、いかに東電が現場を把握していないかが証明された。

 これではいくら 「安全」 を言っても、地域住民は信用できない。 今後は連絡会として、東電に事実確認のうえ抗議したい。


 出典:日本共産党発行の 「しんぶん赤旗」 2008年6月5日付

 トップページへ               トピックスの目次の頁へ                この頁のトップへ

 
  【続報】    原発での18歳未満就労

   東芝… 「まことに遺憾」

     −共産党の高橋・吉井議員ただす−



 東北電力・東通原発、同女川原発、東京電力・福島第一原発の定期検査業務に、東芝の3次下請け会社で働く18歳未満の少年6人が、年齢を偽って放射線管理区域内の作業に従事していた問題で、日本共産党の高橋千鶴子、吉井英勝両衆院議員は6月12日、東芝、経済産業省、厚生労働省から実情と今後の対策について説明を受けました。

 18歳未満の年少者を放射線管理区域内の作業に従事させることは、危険有害業務の就業を制限する労働基準法第62条に違反する行為です。

 高橋議員は、「今回の事例は特殊な問題ではなく、原発で働く従業員の安全対策が根本から問われている問題だ」 と強調しました。

 吉井議員は、「放射線管理手帳が簡単に偽造されたことは、勤務場所がかわっても被ばく履歴が一元的に管理されるという手帳の趣旨が生かされず、労働者の被ばく線量が正確に把握できなくなる。 命にかかわる重大な問題だ」 と指摘しました。

 高橋議員が再発防止策をただしたのに対し、東芝の門野真一郎社会・産業部部長は、「今回の事態はまことに遺憾であり、申し訳ない」 と謝罪し、「再発防止のため、全員について公的な証明書での身元確認を徹底している」 と述べました。

 原子力安全・保安院原子力安全技術基盤課の結城則尚課長補佐は、東芝に口頭で厳重注意をし、実態調査と再発防止策の報告を求めるとともに、「原子力事業者に対し従業者の被ばく管理、身分確認の仕組みなど従業者の管理の徹底と実態調査をし、6月18日までに報告を行うよう求めている」 と述べました。

 厚生労働省労働基準局監督課の岡田直樹監察係長は、重層的な下請け構造で働いている現状から、「不正就労させていた事業主がどこなのか、実際の指揮命令関係など、就労の実態を詳細に調査し、処分も含め検討する」 と述べました。

 出典:日本共産党発行の 「しんぶん赤旗」 2008年6月15日付

 トップページへ               トピックスの目次の頁へ                この頁のトップへ