2006.2.27 神奈川県労働委員会における審問「傍聴記」 |
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申立人側の総括的な締めくくり発言に傍聴者から共感の大きな拍手!! 申立人を代表して石川さんは、“ 私は、東芝技能訓練所に学びながら労働組合活動を始めましたが、訓練所を卒業した18才から資格昇格差別を受け、それから40年間にわたって差別され続けてきました。この間、私たち申立人らのグループは、人権を守り差別のない働きやすい職場にするために、当たり前のことを取り上げて組合活動をしてきました。ところが会社は、私たち申立人らのグループに対して、理不尽な差別を続けてきたのです。このことは、これまでの審問と証拠によって明白になったと確信しています。神奈川県労働委員会は、公正な救済命令を早期に出してください。” と 締めくくりの発言をおこないました。 堂々とした石川さんの発言に、傍聴者は大きな共感の拍手を送りました。 続いて申立人側の神原弁護士は、年代を追って申立人らの労働組合活動の特徴点をまとめ、東芝の特異な労務管理の特徴が、労働組合運動を会社の言いなりにするために警備公安警察官を採用して労務管理をおこなってきたこと、「東芝扇会」 (現在は 「自己啓発の会」 と名称変更して秘密活動を継続) を使って申立人らの活動を監視し差別する違法な労務管理をおこなってきたことを厳しく指摘しました。 菊地弁護士は、東芝は賃金・資格・役職制度を1964年、86年、2000年に改定するなかで、申立人らの仕事ぶりに関係なく、恣意的な評価をして賃金、資格、役職登用などで差別をおこない、一貫して継続してきたことを指摘しました。 さらに岩村弁護士は、申立人らが会社の度重なる弾圧や孤立化攻撃にも屈することなく “ 人としての尊厳を守り、自主的・民主的労働組合活動を続けてきた ” ことを明らかにして、“ 申立人らに対する東芝の不当労働行為意思はきわめて明白であり、早期に救済されるべきである。” と 指摘しました。 これら弁護団の発言に、傍聴席からは綿密で迫力のある立証に感謝し、勝利を確信する大きな拍手が起こりました。 一方、会社側は締めくくりの発言をする気力もなく対象的な結末でした。 こうして、審査委員長は、神奈川県労委での審問の結審を告げました。 申立人と傍聴者は、力を合わせて大きな運動を展開して、早期に全面勝利命令を獲得する決意を固め合いました。 (M記) トップページへ 審問等経過と「傍聴記」の先頭頁へ この頁のトップへ |