この日の審問では、申立人の須佐さん(京浜事業所)の主張と仕事ぶりに対して保坂参事、小田原G長、及び 戸根部長が、同じく金子さん(生産技術センター)に対しては永塚G長(本社・元上司)が、松本さん(京浜事業所)に対しては金子課長が、それぞれ会社側証人として会社側主尋問で証言しました。
会社側は、総じて、申立人(労働者)が高い技量・技術を持っていることを否定できず、『 この開発は○○さん(申立人)が一人でやったわけではない。』
とか (一人でやったなどと主張していないのに!)、『 自分の仕事・技術以外のことを追及しようとする姿勢が足りない。』、『 指導性・リーダーシップが不足している。』、『つっけんどんで、相手の立場を考えない。』、『
まわりとのコミニュケーションが必要なのにそれがない。』、『残業が少ない。』 等々、“ たいした技量・技術の持ち主ではない ” と印象づけようとする証言がほとんどでした。
また、細かい “あらさがし” に終始しました。
一方、会社側は、『 △△技術の開発はどういうものか説明して下さい。』 として、証人に長々と “朗読説明” を続けさせたため、途中で、申立人側の弁護士から、『
異議あり。 会社側は証人に陳述書をそのまま読ませているだけで、審問の意味がないですよ。“ 陳述書に書いてある通りです ” と言えば済むことではないですか。代理人
(会社側の弁護士) は具体的に質問をすべきじゃないですか!』 との指摘がされました。
結局、それ以上の “朗読説明” は必要なしとなりました。
例えば、“ リーダーシップが不足している ” とか、“ つっけんどんだ ” などということは、主観にかかわることであり、また、大なり小なり誰にでも当てはまることではないでしょうか。
私は、これが職場の上司として言うべき言葉かと、とても聞くに耐えない不愉快な感じを持ちました。
以上
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