[職場だより] 2025年10月25日 洋上風力発電の建設がストップ
        −発電の風車を製造する東芝にも影響−

 2025年8月27日、三菱商事と中部電力は、秋田・千葉両県沖の3海域で進めて いた洋上風力発電所の開発から撤退すると発表した。理由として、資材高騰に よる建設費の値上がりで、採算がとれないことをあげた。

(経過)
 2021年12月24日、経済産業省と国土交通省は、再生可能エネルギー海域利用 法の入札に基づく、3海域での着床式洋上風力発電プロジェクトについて選定 事業者を公表した。いずれも三菱商事と中部電力系が落札した。
 発電の風車は、東芝がGE(ゼネラルエレクトリック)社と連携し、GE製風車 を製造することが決まっていた。

 ◆千葉県銚子市沖
   定格出力390.6MWで、GE製の12.6MW機を31基設置、2028年9月運転開始

 ◆秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖
   定格出力478.8MWで、GE製12.6MW機を38基設置、2028年12月運転開始

 ◆秋田県由利本荘市沖
   定格出力819MWで、GE製12.6MW機を65基設置、2030年12月運転開始

 秋田県では、この洋上風力発電プロジェクトで、東芝が秋田周辺で大量に風車を 組み立てることや、完成後はO&M(オペレーション&メインテナンス、運営&保守) 拠点など整備していくので、地域活性化につながるとの期待が出ていた。

●秋田県・千葉県知事は、地域産業の発展のため、開発の継続を国・経済産業省 に申し入れました。
 温室効果ガスを出さない再生可能エネルギーの拡大・発展に、国・経済産業省は 一層の力をいれることが求められます。

(洋上風力発電で東芝の技術が生かされることは、東芝マンの誇りです。)
 東芝は、福島復興風力合同会社から、福島県阿武隈地域における4つの陸上風力 発電所向けに、GE製風車46基(合計14万7千kW)の製造・供給、 およびO&M契約(オペレーション&メインテナンス、運営&保守)を受注し、 風車の納入や試験を進めてきました。2025年4月2日、同発電所の営業運転が開始されました。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp