[職場だより] 2024年06月20日 東芝の再建・再生に必要な従業員を守れ
        −4000人のリストラは受け入れられません−

 東芝は5月16日に「東芝再興計画…社会に求められる東芝のリスタート」を発表しました。この中で人員適正化を掲げて、 東芝グーループ全体を対象にして早期退職制度を実施し、4000人の従業員を削減すると明記しています。

「東芝再興計画」が発表されると、東芝の事業所やグループ会社で、早期退職制度の説明が行われ、
 ・事業所やグループ会社に割り当てられた削減人数
 ・早期退職の対象年齢
 ・早期退職の退職割増金
などが、会社から示されました。

会社の説明を聞いた従業員はショックを受け、次のように話しています。
・事業所A
 50歳以上の従業員が早期退職の対象と言われた。私が所属する部門の早期退職の目標人数も言われた。 その人数は50歳以上の従業員数より多い、なんてことだ。

・グループ会社B
 会社で製造している製品は、市場で需要が続いている。粉飾決算が原因で、そのしわ寄せを受けて数年前に従業員の首切りを行った。 もう首切りはしないと会社も言っていたのに、東芝本社のほうから人員削減をしろと指示してきた。

・事業所C
 私の職場は忙しくて、中途採用も行っている。それなのに早期退職制度の説明が行われ、人を減らすと言われた。 私も削減の対象年齢になっている。どうしたらよいか。

・事業所D
 2015年4月に粉飾決算が明るみになったとき、私は40代だった。この10年、会社再建でひっしに働いてきた。賃金カットも経験した。 50代になった途端に、早期退職ですと言われ、信じられなくてショックを受けている。

・事業所E
 早期退職をすると、またも優秀な人が辞めてしまう。これでは技術力が低下して事業に支障が出てしまう。

・本社F
 早期退職制度について、東芝労働組合の了解もいただいているとの話だった。私は辞めないで働き続けたいので、 困ったときは(明るくする会に)相談にのってもらえませんか。


 粉飾決算から10年、東芝再建に従業員は全力で頑張ってきました。昨年12月20日に東芝は株式の上場を廃止し、 経営を混乱させてきたモノ言う株主とから解放されました。これで安心して落ち着いて東芝の再生が進められると 期待していた矢先に、従業員のリストラ・首切りを発表するなんて、従業員は大きな衝撃をうけています。

 東芝の再建・再生に最も必要なのは従業員のエネルギーです。それを欠くような経営はやめてください。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp