[職場だより] 2022年09月10日 遠隔地への出向内示を撤回させる
−東芝テックソリューションサービス社で働くSさん−
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東芝テックソリューションサービス社(従業員数2,326名)の中部支社(愛知県)で働くSさんは、上司から埼玉県に所在する
子会社のコールセンターへ出向を命じられました。Sさんは自分の体の健康状態から、遠く離れた埼玉県のコールセンターに
行くのは無理と思いました。Sさんは労働組合の「電機・情報ユニオン」に相談しました。
「電機・情報ユニオン」愛知支部は、愛知労働局にSさんの出向問題について申し出て、助言・指導をお願いしました。
そして6月15日にSさんと「電機・情報ユニオン」愛知支部は、会社と第1回団体交渉を行いました。出向条件の明示がなく、
健康面で不安のある従業員を出向させることは、東芝グループの行動基準に逸脱していると指摘し、出向の撤回を求めました。
7月20日に「電機・情報ユニオン」と会社の間で第1回事務折衝を行い、「電機・情報ユニオン」側から「出向の保留と
今後の対応に関する合意書(案)」を提示して協議をしました。
7月28日、会社から「電機・情報ユニオン」に、「会社は、貴組合との協議を踏まえて、Sさんの出向内示を撤回することに
しましたので、この旨通知します。」と、東芝テックソリューションサービス社 嶋崎社長名の通知書が届きました。
従業員が無理な出向によって体調を崩すようなことになったら、ご本人だけでなく、会社にとっても損失です。
今回の出向内示を撤回させることができたのは、Sさんと「電機・情報ユニオン」が力を合わせて、会社と交渉を行って
きた成果です。Sさんは「電機・情報ユニオン」に加盟し、組合員になりました。
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