[職場だより] 2022年06月01日 「物言う株主」「非上場化」東芝はどうなるんだろうと心配
        −東芝の再出発に向ける従業員の声を聞くC−

 東芝は4月21日「東芝の企業価値の向上を図るための提案」を、東芝株の買い取りを希望する投資家や スポンサーから募集すると、呼びかけました。東芝の非上場化を含む提案も可としています。

 東芝がこのような呼びかけをしたのは、短期的な利益還元を求める「物言う株主」との関係を非上場化で断ち、 会社幹部が落ち着いて経営に専念し、中長期的な成長に役立つ事業にも経営資源を振り向け、 企業価値の向上を図る目的のためです。

 従業員の皆さんが、粉飾決算発覚後の経営や、「物言う株主」「東芝の非上場化」について どう思っているか聞きました。

・経営再建のため2017年12月、海外投資ファンド、物言う株主に6,000億円出してもらい、 東芝株を買ってもらったのが始まりだが、こんなにたくさん口を出してくるとは、想像もしなかった。

・東芝は原発事業の失敗で、困難な経営状況に落ち込み、それを隠すために粉飾決算をした。 それが明るみになり、東芝は倒産といわれた。これらの経営(陣)責任が、いまだに私たち(従業員)に、 説明されて(聞いて)いない。誰(経営陣)がどのように責任をとったのですか。

・(粉飾決算が明るみになって以来) 何回も臨時株主総会が開かれた。株主総会を開くために、 たくさんのエネルギー(人、お金)が使われた。もったいないと思う。このエネルギーを 会社の事業活動に使えれば良かったのに。

・「物言う株主」から独立する方法として、非上場化するのなら、やむを得ないと思うが。 良いのか悪いのか、よく分からないです。

・東芝に混乱を持ち込む「物言う株主」は、いらないですね。

◆取材を通じて、従業員の皆さんは、@東芝の経営はどうなるんだろうと、たいへん心配していている。 Aしかし現状がどうなっているのか、会社から説明がなくて、不安の中で仕事をしている。 ことがよく分かりました。従業員は、会社を発展させる源泉です。従業員が安心して働けて、 力を存分に発揮できる会社にしてくださいと、「物言う株主」にも、経営陣にも求めます。

東芝の職場を明るくする会
連絡先 メール akaruku-tsb@kki.ne.jp