[職場だより] 2021年09月25日 気付かないうちにパワハラしていたかも?
−職場のパワハラをなくすために@−
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東芝の職場を明るくする会に寄せられる相談のなかで、一番多いのが職場のパワーハラスメントの問題です。
あらためてこの問題について考えてみました。
2019年5月、改正労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)が成立しました。
パワハラ防止法では、パワハラを、以下3つを満たすものとして定義しています。
(1) 優越的な関係を背景とした言動であって、
(2) 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
(3) 労働者の就業環境が害されるもの。
(身体的若しくは精神的な苦痛を与えること)
◆具体的に理解すると◆
・優越的な関係とは、職務上の地位に限らず、人間関係や経験などの様々な優位性が含まれる。
・業務の遂行に関して必要以上に長い期間叱責を繰り返す。
・他の労働者の面前で大きな声で威圧的な叱責を繰り返す。
・人格を否定するような言動をする。
・新採用者に対し、必要な教育を行わないまま到底対応できないレベルの目標を課し、達成できなかったことに対し叱責する。
・パワハラにより、仕事の能力の発揮に悪影響を生じさせる。
【明るくする会に寄せられた相談1】
相談者は20代のAさん(女性)です。設計の職場で働いています。Aさんは下請け会社から派遣されていました。
ある日、同じ職場の、設計をしている男性から、職場の懇親会の誘いを受けました。Aさんは気が進みませんでしたが、
行かないとその後の仕事に差しさわりが出てはと思い、消極的に参加しました。
参加者は同じ職場の男性が6、7名でした。懇親会ですからお酒も出ました。Aさんも勧められて少しお酒も飲み、
聞かれるままに趣味のお話などをしました。
翌日以降、懇親会に出席した男性たちの間で、Aさんの話をしていることが分かりました。仕事のためとの思いから、
やむなく懇親会に参加したAさんにとっては、耐えられないことでした。しばらくしてAさんは自分の会社(下請け会社)に戻りました。
(文章は平易に書いています)
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