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            | [職場だより] 2021年07月31日 一時金の個人加算がマイナスのまま続いています −人事処遇制度の改定は賃金抑制だったA−
 |  人事処遇制度の改定から、一時金は4回支給されました。
 ・2019年冬
 ・2020年夏
 ・2020年冬
 ・2021年夏
 
 従業員のYさんから「個人加算がマイナスのまま続いていて、上げてもらえない。そのため一時金の総額が低いまま続き、
心が折れそうだ。」との話がありました。
 
 ●一時金の支給額 = 基本部分 + 業績加算 + 個人加算
 
 Yさんは、公共インフラ関係の仕事をしていて、お客様の要求仕様を満たす製品を、納期どおり納品し、
売り上げもきちんと立っています。
 
 Yさんは上司の課長に、個人評価を見直して、個人加算をせめて普通(プラマイゼロ)にしてほしいと、
面談時にお願いしてきました。
 改定された人事処遇制度は、個人加算を決めるにあたり次のような「行動評価」を取り入れました。
 
 ◆行動評価の評価項目の例
 ・個人プレーに走ることなく、チーム全体の目的や利益を重視したか
 ・自分で考え、顧客に最善と思うことを実行したか
 ・一日にやるべき行動をリスト化し、緊急度、重要度から優先順位をつけたか
 ◆評価の定義例
 ・優れている (期待以上)
 ・標準的である(期待どおり)
 ・不足している(期待以下)
 
 上司の課長は、Yさんの個人加算をマイナスにするのは、行動評価が「期待以下」だからと言うのです。
理由として、Yさんの仕事は営業利益率ROSが低く、売上高が事業部門の中でわずかだから言います。
 Yさんの仕事は、お客様から大きな仕事を受注するため、抱き合わせでいただいたものです。
会社の営業戦略に従った仕事をYさんが担当しているのです。営業利益率ROSが低いとか、
売り上げ高が小さいと言われても、困ってしまうとのことです。
 
 改定された人事処遇制度は、これまで以上に上司(課長)の主観、すなわち会社の都合で、従業員の賃金を
決められるようになったと感じています。また数年前、早期退職も勧められました。Yさんは50歳を過ぎたばかりです。
従業員の使い捨てをする制度だとも感じています。
 
 
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