[職場だより] 2021年05月01日 固定費削減・収益力を高める手段として社員のリストラ推進
−東芝、社長交代の深層C−
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◆2018年11月8日、車谷会長(当時)は「東芝Nextプラン」(短期・中期の経営方針書)を発表しました。
これからの東芝は、社会インフラ事業に注力して成長を目指すと述べています。
同時に固定費を削減して収益力を高めるため、社員を5年間で7千人リストラする(早期退職させる)と発表したのです。
●2018年以降の早期退職者数 (一部 転籍・出向を含む)
・2018年3月 東芝デジタルソリューションズ社 333人
・2019年3月 東芝本社部門 339人
・2019年3月 東芝東芝エネルギーシステムズ社 427人
・2019年3月 東芝デジタルソリューションズ社 57人
・2019年9月 東芝デバイス&ストレージ社 414人
・2020年9月 東芝テック社 708人
・2021年2月 東芝デバイス&ストレージ社 824人
◆早期退職の勧奨は強引に行われました。45歳以上の社員を、上司や総務人事担当者が何回も呼び出し、
・もうあなたの席はないので辞めてくれ。
・会社にはあなたの居場所はない。
・辞めないなら遠距離地に飛ばす。
などと威圧的に退職を迫りました。
退職勧奨の席で総務人事担当者が「新聞報道では、車谷会長が(社員削減は)自然減で行うと話しているが、
(実際は)車谷会長も、必要ならそれぞれの事業部で、(社員削減を)どんどんやるんですと言っている。」と、
車谷会長がリストラを推進していると明かしました。
◆2020年11月11日、車谷社長は「東芝Nextプラン進捗報告書」を発表しました。そのなかで社員を、
この2年間で5,849人削減したと書いています。さらに2021年3月末までに約3千人をリストラ・早期退職させて、
合計で1万人の削減を進めていることを明らかにしました。
《続く》
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