[職場だより] 2021年03月25日 退職強要への慰謝料および未払い残業代を請求
−元社員が提訴、日立子会社−
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2月25日に日立製作所の子会社「日立ヘルスケアシステムズ」に勤務していた50代男性が、退職強要の慰謝料や未払い残業代など
1,191万円の支払いを求めて、東京地裁に提訴しました。
●退職強要について
男性は2018年12月から一時金を20万円下げられ、2019年6月から退職強要を受けるようになりました。
上司から
・こんなボーナスでよくやってるね。
・ただいるだけの人はいらない。結果が出ないんだったらサヨナラてこと。
などと自尊心を傷つけられる言葉をあび、2019年途中で退職に追い込まれました。
●残業代について
男性は2018年に課長職に昇進しました。日立では、課長級以上は残業代が付かない「月奉者」と呼ばれます。男性は「経営者と
一体的な立場と言えるだけの権限はなく、人員不足で残業を強いられるなど労働時間に裁量がなく、残業代が支払われる
課長級未満の従業員より月収が少なくなるなど、低待遇であり違法だ」と主張し、2018年5月から2019年に退職する間までの
未払い残業代を求めています。
●提訴後、男性が厚生労働省で会見
「業績のよくない部署に移され、一時金を下げられ、上司からひどいことを言われた。これは組織的な退職強要だった。」
「今後、私のような被害者を増やさないためと、他の方が退職強要を受けても、黙って泣き寝入りせずに、声を上げる勇気を
持っていただくためにも、今回提訴する決断をした。」と述べました。
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