[職場だより] 2021年03月12日 投資ファンドが利益の全額差し出しを要求
−東芝臨時株主総会開く−
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東芝は、2021年3月18日(木)午前10時〜「ベルサール高田馬場」で臨時株主総会を開きます。これは投資ファンドの株主が、
東芝からさらなる利益を引き出すため、臨時株主総会の開催を要求したからです。
投資ファンドは2つの議案を提出しています。
・第1号議案
『昨年7月31日に開催した定時株主総会が公正に運営されたか調査せよ。』
昨年の株主総会で、投資ファンドは自分らに都合のよい人物3名を、東芝の経営陣に入れろと要求しましたが、否決されました。
それで株主総会の運営が公正でないと言い掛かりを付けているのです。
・第2号議案
『営業キッシュフロー(キオクシア社株の売却益など)の全額を株主に還元せよ。』
投資ファンドが短期的に利益を得ようとして、経営に口出しをしてきたのです。
●これまでも東芝の経営陣は投資ファンドの要求に応え、2018年11月9日〜2019年11月8日には自社株買いを行い、
7,000億円もの支出を行いました。
また2020年度(2020年4月〜2021年3月)の配当金は年50円に増額しましたし、キオクシア社株の売却益は半分以上
株主に還元すると表明しています。
●今回の臨時株主総会に提出された2つの議案に対して、東芝取締役会は反対を表明しています。
これ以上投資ファンドの過大要求に応えたら、東芝の事業資金は枯渇してしまいます。取締役会の判断は賢明で、
支持できます。
●いま東芝の経営(陣)に求められているのは、「投資ファンドへの利益還元」「リストラ・人員削減」という
投資ファンドの短期的利益要求の圧力に流されず、豊富な人材を新しい事業に振りむけ、東芝の再生と成長の
展望を示すことです。
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