[職場だより] 2020年02月03日 労働者の使い捨て、賃金の切り下げ
−経団連の春闘指針に批判相次ぐ−
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経団連は1月21日、今年の春闘指針(経営労働政策特別委員会報告)を公表しました。
報告の内容は、「新卒一括採用」や「終身雇用」「年功序列賃金」を見直すとしています。
そして労働者に、自らの時間と費用を使いキャリアアップするよう求めています(企業内教育の廃止)。
さらに労働者に、会社と自らの成長の方向性の一致=「ともに成長する」心と、組織や仕事に主体的に貢献すること(エンゲージメント)を求めています。
しかし賃金は「成果や業績」で決定するとしています。
これは労働者を、都合よく雇って、用が済んだら解雇して使い捨てる、賃金も抑制するということです。
そして労働者の不満を抑え込む手段として、会社への心の従属を強調しているのです。
このような経営者に都合の良い指針に対して、連合(日本労働組合総連合会)や全労連(全国労働組合総連合)などの労働組合から「雇用を一層不安定化させる」
「賃金は生計費を基本に決定すべきものなのに、賃金額を企業の収益の配分で決めるのは看過できない」などの反論が相次いでいます。
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