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[職場だより] 2019年06月30日 東芝は一流企業に戻れるのか
−元社員株主から心配の声−
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2019年6月26日(水)に「ベルサール高田馬場」開催された東芝の株主総会は、752名の株主が出席しました。
出席者で目立ったのは年齢が70代、80代の元社員の株主達でした。
この元社員達は1970〜1990年代、職場の中堅社員としてバリバリ働いてきました。
働けば働くほど会社は大きくなり、やりがいがあり、東芝で働くことを誇りにしていました。
会社は社員持ち株制度を作り、東芝株を社員が積極的に買うよう勧めました。
購入方法は定額購入方式で、毎月の給料から契約した定額を控除し、その金額で購入できる株数を買い、積み立てていきます。
定年退職後は、年一回の株主総会に出席することが、元社員株主の生きがいで、ライフワークでした。
2015年4月、東芝の粉飾決算が明るみに出る前までの、東芝株主総会は、両国の国技館などで開催され、数千人の株主(元社員の株主達)が出席しました。
豪華な昼弁当とお土産が配られ、活況でした。
「ベルサール高田馬場」に向かう元社員株主の一人は、「いま東芝は一流企業なのかな、それとも三流企業になってしまったかね」と言いました。
別の元社員株主は「お弁当も出ないですよ」と言いました。
株主総会で選出された取締役12人のうち10人が社外取締役でした。
このことについて「東芝で働いたことが無い人が取締役になって、東芝のこと、現場のことがわかるのかな」と心配の声もでました。
東芝株を持つ別の元社員の方は、社員持ち株制度で「600万円使いました。株価が下がったので400万円の目減りになっています。」と話しましたが、
でも東芝株は売らないで(一生)持っていると言いました。
皆さん今でも、東芝への愛着を強く持っています。
■2018年度の東芝の主要株主は、次のとおりです。(持ち株比率)
・ゴールドマンサックス インターナショナルA(10.1 %)
・ECM MF(常任代理 立花証券)(5.9 %)
・ゴールドマンサックス インターナショナルB(4.1 %)
・CHINOOK HOLDINGS(3.9 %)
・KING STREET(常任 三菱UFG)(2.5 %)
・第一生命保険(2.1 %)
・三井住友銀行(2.0 %)
・ステートストリートバンク&トラストカンパニー(1.9 %)
・東芝持株会(1.9 %)
・KSS TRADING(1.8 %)
外国法人等の持ち株比率は 70%です。
2015年4月に明るみに出た粉飾決算以降、東芝は経営を立て直すために海外投資家(投資ファンド)に増資をお願いしてきました。
その結果、現在の東芝オーナーは、外国(法)人とも言えます。
いま東芝の経営に求められているのは、 「人員削減、株主への利益還元」という投資ファンドの短期的利益・圧力に流されず、豊富な人材を新しい事業に振りむけ、成長する展望を示すことです。
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