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[職場だより] 2019年06月23日 なぜうつ病になる従業員が、増えるようになったのか
−東芝関係者取材レポート、その4−
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職場で仕事のストレスが原因で、うつ病になる従業員が増えています。(この問題は、東芝に限った(かぎった)ことではありませんが。)
今回の取材で、実際うつ病になって、休職され、現在は復職されている人、うつ病になった人の同僚など、たくさんの方からお話を聞くことができました。
●うつ病になられた従業員のうち、部長、グループ長(課長)、主任・主務などの役職者の場合、その役職に就いてから発症されていました。
●また、うつ病になられた全ての人が、就職する前の子供時代、学生時代は健康でした。
学生時代はスポーツ部で活動していた人もいました。
●うつ病になられた方は、皆さん優秀な人材として入社されました。
入社と同時に即戦力で、開発、設計の仕事をされました。
毎月の残業時間は、40時間から100時間ぐらいでした。
●現在世界中で使われている電子機器を開発・設計された方は、その仕事をしている2年間の残業時間は、毎月100時間前後でした。
電子機器の製品化が評価され、社長表彰も受けました。
製品化が済んで、それから一年後に、この方はうつ病を発症されました。
毎月100時間前後の残業が2年間も続き、疲労が蓄積し、その後も40時間を超える残業を続けてきたため、身体は悲鳴を上げてしまったのです。
●部長やグループ長(課長)になられた方も、優秀なエンジニアとして開発・設計の仕事をされていました。
その仕事が認められて部長やグループ長(課長)になりました。
設計部門の部長であっても、新規の仕事を受注するための営業活動もしていました。
開発費や人件費などの予算管理もするし、部内の従業員の労務管理もしなければならないし、膨大な仕事をしなければならなかったそうです。
グループ長(課長)の方は、部下と一緒に設計の仕事もされていました。
開発製品の工程管理もしなければならず、開発の遅れが出ると、その対応に追われました。
パソコンを家に持ち帰り、深夜まで仕事をしていました。休日も仕事をされました。
●一般社員の方は、短納期の仕事をまかされました。
人員が足りないので、設計を一人でしなければなりませんでした。
毎日遅くまで残業し、家に帰っても仕事をしたそうです。
取材で見えてきたのは、長時間の過密労働がうつ病の要因です。
人員の削減、開発予算の削減、短納期の開発・設計などが過密労働を生んでいます。
利益第一主義の経営が従業員の健康を破壊し、使い捨てにしています。
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