[職場だより] 2019年01月08日 東芝の工場の警備員になることが希望でした
−東芝セキュリティ(株)の売却にショックを受けた元従業員−
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正月休みに東芝のOB(元従業員)のFさんに会ってお話を聞きました。
Fさんは東芝の東京にある工場の製造部門で働いていました。
お話の最初に出た言葉は「東芝はどうなっちまんだろうね」と心配の声でした。
Fさんは東芝で働くことを誇りにしていたそうです。
また、Fさんは働く職場について、目標をもっていたことを話してくれました。
それは工場の警備員になることでした。
Fさんは45歳を過ぎたとき「警備員になりたい(東芝セキュリティ(株)に転籍する)」と会社に申告したそうです。
会社からの返事は「まだ年齢が若い。いまは人員の空きがない。待ってください。」とのことでした。
それでFさんは人員の空きが出ることを心待ちにしていたそうです。
東芝の警備員は、東芝セキュリティ(株)の所属になります。
その東芝セキュリティ(株)を2018年8月31日に警備業を営む
「セコム(株)」に30億円で売り払ったとお伝えしたら「エッ」とFさんは絶句されました。
Fさんは早期退職制度で50代で東芝を止めました。
そのため警備員になることはできませんでした。
でも自分が働きたい夢に描いていた東芝セキュリティ(株)は、いつまでも東芝にあって欲しかったとのことです。
利益第一主義で、次々と東芝グループ会社を売り払う経営は、働く従業員の誇りや夢を壊しています。
このような経営は、いかがなものかと思いました。
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