[職場だより] 2018年10月30日 長時間過密労働が原因でうつ病に
−うつ病を発生させない労働環境を−
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府中事業所で働くAさんを訪ね、お話を聞きました。
Aさんは30代のときうつ病になり、治療のため休職もしました。
いまも再発に注意しながら働いています。
Aさんは、29才のとき、コンピューター関係の電子ユニットの開発プロジェクトを任されて、一生懸命に取り組みました。
電子ユニットはみごとに完成し商品になり、東芝に大きな利益をもたらしました。
会社から表彰も受けました。
Aさんは開発作業で毎月100時間前後の残業を、3年間も続けたため、うつ病を発症しました。
治療で休職し、復職したとき、会社(上司)から別の職場へ配転を告げられ、ショックを受けたそうです。
配転は「あなたはもう要らない」という意味合いでした。
Aさんは新しい職場で、一生懸命働き、次々に業務改善を進めて、力を発揮しています。
Aさんのお話によると、うつ病後は体調が思わしくないとのことです。
Aさんは「1人の労働者が、毎月100時間前後の残業を、3年間も続けるのは異常でした。会社は必要な人員の配置をするべきだった。」と述べています。
10月30日に発表された2018年版の「過労死等防止対策白書」によると、
去年、精神疾患を発病したとする労災の支給決定件数は、556件で過去最高になりました。
東芝の深谷工場で、2001年に、うつ病になったU.Sさん(当時30代)は、会社が労災認定を拒否し解雇するという、ひどい扱いを受けました。
U.Sさんは止む無く裁判に訴えました。
東芝は地裁でも、高裁でも、最高裁でも敗訴して、異常な労務管理が断罪されました。
裁判で、東芝がU.Sさんの長時間労働を隠すため、タイムカードを改ざんしたことも明らかになりました。
東芝は、うつ病になった従業員に対しては、真摯に対応し、治療・回復に力をつくしてください。
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