[職場だより] 2018年08月30日 パソコン事業部門の青梅工場(事業所)閉鎖から1年6ヶ月
−元従業員に会いました。−
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東芝青梅工場(事業所)は(東京都青梅市)、48年間にわたり、コンピューター、ワープロ、
パソコンなどの設計、製造を行ってきました。
最盛時には4,000人を超える労働者が働き、活気あふれる工場でした。
2015年4月、社長ら経営陣による、東芝の粉飾決算が明るみに出て、東芝の事業の継続、資金繰りなどが、
危機的状況におちいっていることが明らかになりました。
その結果、東芝青梅工場(事業所)では、2016年3月に従業員のリストラ(早期退職)、
2017年3月に東芝青梅工場(事業所)の閉鎖、売却が行われました。
早期退職で約600名の従業員が辞めて行きました。
売却された青梅工場は、建物が壊され、更地になり、現在は倉庫の建設が進んでいます。
●夕刻、元青梅工場の北門付近で、工場の跡地を覗いている40才前後の女性がいました。
スマートフォンのカメラを跡地に向けて、何枚も写真を撮っています。
「青梅工場で働いていました。」とのことです。
「自分が過ごして(働いて)きた、思い出のある工場が無くなって寂しい。」と肩を落としていました。
●「おおー」「元気でした。」と開口一番のあいさつです。
駅で、顔見知りだった元従業員のAさん(男性、40才代 、独身)に会いました。
なつかしくて話が弾みました。
Aさんは、2016年3月のリストラで早期退職したとのことです。
いまは、東芝とはまったく関係のない会社に就職して働いていました。
「あの問題(社長らの粉飾決算)がなければ、こんなことにならなかった。」と言います。
納得していない顔の表情です。
結婚についてたずねました。
「東芝時代は毎月60Hの残業が続き、会社と家の往復だけで、女性と知り合うきっかけがなかった。」
「こんどの会社での給料を考えると、結婚はしない。」と言います。
「今度、一杯飲みましょう。」と言って別れました。
●Yさん(60代)から連絡がありました。
東芝青梅工場(事業所)が無くなったことについて、ショックを受けているとの話です。
このような結果にした経営陣を許せないと、怒っていました。
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