[職場だより] 2017年05月21日 「東芝崩壊」の論調に対して
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「東芝崩壊」の論調に対して
「東芝崩壊」とか「東芝解体」とかの言葉がマスコミでたくさん流れています。
それらの内容を見て、2つのことについて考えてみました。
@東芝の社員は「イエスマン」
A元社長「西室 泰三」氏の評価見直し
@なぜ東芝マンは、粉飾決算や原発事業への無謀な投資を止められなかったのかということについて、マスコミは学校教育・大学教育が問題ではないか、自分の意見を主張できる人間に育てていないのではと言っています。
私たち明るい会は、東芝の労務管理と社内教育に問題があったと、事実を示しながら明らかにしてきました。
(元)公安警察官たちを労務担当として雇い入れて、これら(元)公安警察官の指揮のもとで、社員を監視する秘密組織(扇会)を作られました。社内教育では、自主的な労働組合活動を敵視する、反民主主義教育行ってきました。
秘密組織(扇会)を使って、自主的な労働組合活動をする社員を監視し、排除し、賃金や社員資格を低く抑える見せしめを行ってきました。監視はエスカレートして、ついには自主的な意見を持つ社員も、問題社員だとしてリストアップしました。このようにして会社の言いなりになる社員作りを進めたのです。
Aマスコミはこれまで「西室 泰三」氏について、東芝を改革した社長、優れた財界人として評価してきたが、評価を見直すべきではないかという論調です。
明るい会は西室氏と、東芝相談役の時代に面会し、話し合ったことがあります。話し合いの内容は「東芝が自主的な労働組合活動をする社員を排除して、見せしめとして賃金や社員資格を低く抑える労務管理を改めてください」という事についてでした。そのときの西室氏は、社員の人事権を握る役員という、権力意識を全面に出して、話し合いに臨んでいました。一般社員も役員も、職務上の違いだけですから、相手の意見もよく聞き、丁寧に話し合うべきではないのかなと思いました。自分は優れている、権力があると思い違いをしていたようです。
西室氏は東芝時代に、日米財界人会議などに選ばれていましたが、結果としては、米国の多国籍資本の要求に従うことになるのでは、と見ていました。
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